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フォンニャーケーバン国立公園

フォンニャ・ケバン国立公園はベトナム中部クアンビン省にあり、その総面積は343.300ヘクタールで、その中で、公園地区は123.300ヘクタール、緩衝地域は220.000ヘクタールである。この公園はクアンビン省の省都ドンホイ市から北西へおよそ50キロ離れた所で、クアンニン県、ボーチャック県、ミンホア県にまたがる。

フォンニャ・ケバン国立公園は地質歴史的価値、地形の価値がある他、壮大で幻想の美しさに恵まれている。

砂岩、石英、泥灰土、花崗閃緑岩、閃緑岩、半花崗かこうなど複数種類岩石まり、複雑地理的構造があるフォンニャ・ケバン国立公園が巨大地質博物館えられるフォンニャ・ケバン国立公園は地球の4億年前からの地質的発展の歴史を物語るものと言える。地殻の上昇と海面の変動などにより、山脈や海成堆積基盤が形成され、地形的多様性を作り出した。

フォンニャ・ケバン国立公園の石灰岩はオルドビス紀の後期(約4億6390万年前から約4億3000万年前まで)から第四紀(175万年前)までの成長の特徴を持っている。この国立公園の独特な点は石灰岩の中に、地下河川と洞窟があるということ。

カルストではない地帯は低い山で、表面には各種類の植物が覆われる。浸食により、ソン川やチャイ川の岸が作られた。

年間の平均降水量がかなり高い地域に位置するが、数万年にわたり、雨水が石灰岩の中に染み込んだ結果、複数の洞窟が作られた。フォンニャ・ケバン国立公園には大小300以上もの洞窟が集まる。これらの洞窟はフォンニャ( Phong Nha) 洞窟系、ボム( Vom) 洞窟系、及び、ルックモン( Ruc Mon) 洞窟系といった3つの系統に分けられる。

全長80キロにおよぶフォンニャ洞窟系はケーバン山の南部から始まる。フォンニャ洞窟系の主な門は標高300メートルにあるケーリー洞窟とエン洞窟である。フォンニャ洞窟系は東北西南方向続いている。

全長35キロに及ぶボム洞窟系は標高360メートルのルッカーローン洞窟から始まり、ボム洞窟までまたがっている。ボム洞窟系は南から北方向に続いている。ルッカーローン川が岩石の中に流れる部分もあれば、深くて狭い盆地に流れる部分もあるが、最後に、チャイという川に流れ込んだ。

ミンホア県に位置するルックモン洞窟系は大きな洞窟系の一つであるが、これまで、あまり開発されていない。

フォンニャ・ケバン国立公園にある代表的な洞窟として挙げられるのはフォンニャ洞窟、ティンソン洞窟、トゥイ洞窟、エン洞窟、ケーリー洞窟、ソンドン洞窟である。特に、高さ200メートル、幅200メートル、長さおよそ8.5キロメートルのソンドン洞窟は世界最大規模の洞窟と評されている。

特別な地形、気候、土壌などをもつフォンニャ・ケバン国立公園では多様で、豊富な植物系が形成された。調査結果によると、フォンニャ・ケバン国立公園面積のおよそ93,57%が熱帯林、その中のおよそ83,74%に原生林、または、原生林に近いもので覆われている。その結果として、この公園には数多くの希少な動植物が生息している。

この国立公園には2400種類の植物、中でも、ベトナムとIUCN=国際自然保護連合のレッドデーターブックに記載されるものも含む208種の蘭がある。その他、獣類140種、鳥類356種、爬虫類97種、両生類47種、魚類162種、昆虫類369種があり、その中で、ウシに似た動物 「サオラ」, シカ科ホエジカ属に分類されるシカの一種である「マンロン」、「チュオンソンのマン」、ハーティン猿など、ベトナムと世界のレッドデーターブックに記載されるものもある。フォンニャ・ケバン国立公園はベトナムの巨大な生物学博物館と言っても過言ではないだろう。

フォンニャ・ケバン国立公園が2回にわたり、UNESCO=国連教育科学文化機関により世界自然遺産として認定された。一回目は2003年7月、フランスの首都パリで開かれた第27回ユネスコ世界遺産委員会会議で、二回目は2015年7月、ドイツのボン市で開かれた第39回ユネスコ世界遺産委員会会議である。

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